ご祝儀袋。開館記念。
西宮能楽堂の開館記念として豪華なご祝儀袋を作ってみました。
梅と松のいろいろなデザインで華やかに、祝福するかのような祝い袋をイメージしています。
「梅」と「松」をテーマにしていて、素材はそれぞれイメージあったものを使っています。主に和紙、友禅和紙を使用しています。
「初心忘るべからず」をコンセプトに
最初のときの気持ちに戻る・・・ということもありますが、「初心忘れるべからず」という世阿弥が言ったことばに関係があります。「謙虚で素直な気持ちを忘れてはならない。」
これまでの概念をを超えて、あらたな試みだけれども、初心を忘れるべからず。
そこで、こんなご祝儀袋でお祝いしていただけると、素敵な気持ちになるのでは・・・という「初心忘るべからず」という想いでイメージしました。
いろいろな人の意見も取り入れて
ヨーロッパの人とアジアの人とそれぞれ好みが違います。日本に対するイメージもそれぞれで、友禅和紙のデザインやみずひきの組み合わせでいろんなストーリーが聞けます。
彼らが想像している能や日本のイメージと私たちが知っているイメージの違いや、受け取り方が本当に面白いです。
海外の友人たちにも協力してもらい、意外な組み合わせで今までにはありそうでなかったデザインに仕上がっています。実は、わかる人にはわかる、さりげなく新しいご祝儀なのです。
「あったらいいね」「テンションが上がる」
「華やかな気持ちになれる」「あげたくなる」
シンプルにまとめるとすれば、「どちらも素敵な気分になれるご祝儀袋です。」
こうあるべき・・・
これとこれに組み合わせはないでしょう・・・
という概念を忘れ、初心を忘れないで、あらたな試みをしてみました。
650年続く、能楽は、常に新しく進化し続けて今に至ります。
常にあらたに進化し続ける「能」を現しております。
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