天からの祝福で開館した西宮能楽堂
自然の光が入る舞台はひと味違います。
能楽堂は室内に設置されているものが当たり前だと思っている方も少なくありません。
ある地域のホールなどでは、建物内に収納してある能楽堂があり、通常の舞台が能舞台にかわります。
このように、室内に設置してある能楽堂が今では普通です。
実際は外にあるんだよ。と言っても、
「へ〜そーなんだ…」
という具合でピンとこない方も少なくありません。
もともと、能舞台は神社やお寺の境内などの野外にたてられてることが多く、明治以降から今のスタイル、建物内に能楽堂が設置されるようになってきました。
自然の光が違う空間をつくりだす。
建物内にある能楽堂ではまずありえないことで、西宮能楽堂でしかみることのできない自然光によって能舞台が照らされる瞬間は、神秘的です。
光の入り方、その日の天気などによっては、いつもみている演目がまた違うものにみえてくるはずです。
ちょうど、完成披露公演が終了し、ご挨拶の時、梅若基徳代表をはじめ、重要な方々が舞台中央に集結するころ、天上から太陽光がゆっくりと、能舞台を照らしていました。
こんな神秘的な瞬間は見たことがありません。
絶妙なタイミングで自然の太陽の光がそっと祝福するかのように能舞台を輝かせていました。
西宮能楽堂はそんな瞬間に出逢える能楽堂。
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