能舞台の基礎知識。




これさえ知っているだでも、能が楽しめるようになって、どんどん興味が湧いてきます。一つひとつにとても意味があって深いものです。ここでは簡単に能舞台についての基本的な呼び名について紹介いたします。


1.本舞台(ほんぶたい)

四方の舞台で、槍板が張られその下には大きな壷が設置されています。これは、音響設備のようなものです。音が響くように工夫されています。


2.後座(あとざ(横板よこいた))

本舞台寄りを囃子方座と呼びます。右から、笛・小鼓・大鼓・太鼓の順に座り、左奥は後見が座ります。ここが後見座になります。


3.地謡座(じうたいざ)

地謡が座る位置です。


4.笛柱(ふえばしら)

笛方がこの位置に座ることから「笛柱」となっています。


5.鏡板(かがみいた)

老松が描かれている部分です。


6.シテ柱(してはしら)

シテがここに立つことが多くこのような呼び方がついています。


7.橋掛り(はしがかり)

役者が出入りする通路ですが、演目によってはここも舞台としてつかわれます。


日本伝統芸術文化財団

一般財団法人 日本伝統芸術文化財団

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